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Diaryではない何か。

教えて!知恵袋

Yahoo!知恵袋に間違った回答が多いことは知られていることだけど、そのことについて「あそこは所詮質問者と回答者の役割に分かれてのコミュニケーションの場なんだから細かいことは気にしない」とか「膨大な数の質問がされ、どうせすぐ流れていくので実質問題なし」というような意見を見るのだけれど、やっぱりそれはどうなのかなと思うときがある。


今回気になったのは以下の質問。


網膜剥離は遺伝するのでしょうか?近頃 右目の具合が悪く、突然光の様な者が横には... - Yahoo!知恵袋


「遺伝するのか」という問いに対して回答者が「遺伝は聞いたことないですね」と答え、質問者が「遺伝しないなら、安心しました」とコメントしすでに“解決済み”となっている。


網膜剥離は一般的に知られているように加齢とともにかかりやすくなる病気であり、他に糖尿病や目の酷使等が誘因になったりもするけれど、加えて遺伝的要素もあって身内に網膜剥離の患者がいる場合は要注意とされている。


上記の質問のやりとりの下部に設置されているアンケートで「3人中2人が役に立つと評価しています」とありこれにもまた驚いた。


質問はすぐに流れるというけれど、この質問がされたのは2006年11月。結局当然のことだが知恵袋ページ内の検索窓に関連ワードをぶち込めば容易に姿を現してくる。
そして試しにgoogleで「網膜剥離 遺伝」で検索してみたら本日現在でこの質問ページが2番目(約 69,900 件中)に表示された。


そもそもネット上にある情報を安易に信じてしまうのが悪いと言ってしまえばその通りだが、知恵袋に限らずこのようなユーザー同士の質問サイトの場合、たとえ解決済みとされた質問でも書き込み自体をできなくしてしまうのではなく、あとから(たとえ何年後であっても)第三者が何らかの形でコメントし訂正を重ねられる仕様にしておくべきではないかと思うのだがどうだろう。

虫垂炎手術の医療費と保険金

数日前、切除した盲腸の病理検査の結果を聞きに行ってきて無事シロ判定だったので、これをもって今回の虫垂炎に関しての通院は終了となった。
2回目の入院と手術に対する給付金(保険金)も下りたので、それらについて記して終わりにしたい。


手術を含めて入院期間は4日間。
病院からの請求金額(総費用)は約61,000円だった。


受け取った給付金は、
某共済:116,000円。(入院:16,000円 手術:100,000円)
S生命:143,000円。(入院:40,000円 手術:100,000円 通院:3,000円)


結果、トータルでけっこうなプラスにはなったが、特にS生命には既に3百万円近く年貢を納めており、得したという実感は全くない。
こればかりは保険というものをどうとらえるかで気分は随分と違うものになるのだろうと思う。


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本当の最後に、入院中の様子をちょっとだけ、箇条書き的に。


看護婦さん達は皆本当に優しかった。
明るくて、ハキハキしてて責任感に溢れていた。
心から感謝したい。


消灯は夜9時。ラジオだけが楽しみだった。よく聴いたのはジェットストリームオールナイトニッポン


最初の入院時、交差点で信号待ちをしていた3人の看護婦さんが暴走車に撥ねられて亡くなるという事故のニュースを聞いて暗澹とした気持ちになった。


同日、全国の看護婦のうち約20,000人が過労死予備軍と言える状態で勤務しているという報道を聞く。
死なない程度に頑張ってほしい。心からそう願った。


入院中何度も血圧を測られたが、あるとき軽く握った手が看護婦さんのおっぱいの脇にぴったりとくっついた状態になり、心の中で「意識するな!気を散らすんだ!」と言い聞かせるもむなしくそのときだけ上が180を超えてしまって恥ずかしかった。


おしまい。

入院/手術/退院 虫垂炎ふたたび

前回のエントリー後、実はずっと腹部に違和感が残り続けていた。


6月末の朝。
みぞおちに痛み。その痛みが腹全体に広がりその後下腹部右側に下りてきて激痛へと変わり、その時点で虫垂炎再発を確信。今回は昼食をとることなく昼過ぎにこの間退院したばかりの病院に直行。


検温、血圧、採血、レントゲン、エコー。「エコーを見る限り、間違いなく虫垂炎です。」前回お世話になった医師が穏やかな表情で言葉を続ける。「症状が軽いので前回同様、薬で散らすことはできると思います。でもこんなにすぐに再発したということはまた再発する可能性が高いです。私は手術をすすめますがどちらでも構いません。どうしますか?」


どっちでもいいって言われてもなあ……。


5分ほど考える時間を貰い、結局手術を選択した。
そうと決まれば話は早いとばかりに、約1時間半後の手術開始予定時刻が告げられる。
ビビる暇もなくあれよあれよと準備は進む。
前室から手術室へと仰向けでベッドに乗せられ運ばれる途中、病院の廊下の天井の照明が足元から頭上へビュンビュン流れていき、それをぼんやりと見ていた。


救急医療のドラマのワンシーンのように、寝ているシーツの端を医師ら4人で「せーのっ」の掛け声とともに抱えられ手術用のベッドに乗せ替えられた。寝返りをうつだけでも落ちそうな狭さに、手術用のベッドってこんなに狭いんだと妙に感心する。


体を横向きにさせられ麻酔の注射を背中に打たれる。針を突き刺す瞬間はそれほどでもなかったが、薬液注入時の痛みに体がよじれた。


時間の経過に伴い医師により盲腸近辺のあちこちをつねられて麻酔の効き具合をチェックされる。
5〜10分ぐらいたった頃、バチンという音とともに頭上の照明が太陽のように輝きオペ開始が宣言され、最初のメスが腹に入れられた(気がした)。


局部麻酔の為、途中まで医師と会話をしていたが後半意識を失う。気が付いたときは丁度病室にベッドが到着したときだった。


手術は無事終了。「手術のこと、あんまり覚えてないでしょ」と医師が横たわる私を見下ろしながらにこっと笑った。


結局退院は手術から3日後だった。経過も良好で今は普通に食事もできるし風呂にも入れる。抜糸は来週の予定。


自分なりに得た教訓は、盲腸は散らさずにさっさと取れ!
でもこの教訓は自分にはもう意味のない教訓なのでした。

入院/退院から入院給付金受け取りまで(虫垂炎の場合)


6月某日。
朝、へその下あたりに違和感。それが徐々に右下に移動しながら軽い痛みへと変わってくる。
痛みは段々強まってきている気がしたが、できるだけ考えないようにして昼食をとりその後やわらいだり強まったりしながら夕方、ついに我慢できなくなりこの時点で遅ればせながら盲腸を確信。


一瞬救急車が頭に浮かんだがギリギリ運転できそうだったので、自分でハンドルを握り時間外受付のある某総合病院へ直行。必要事項を書かされたり検温したりしながら1時間ほどしてようやく診察。
採血し、点滴と同時に“患者タグ”を装着され、そのまま車いすの人となる。
レントゲンを撮りそのあと初めてのCT。
ほどなく医師から入院を告げられ、動揺する間もなく寝ていたベッドごと押されて病室へ。
点滴が効き始めたのかこの時点で痛みは半減していたが、慣れない環境の中ほとんど眠れず翌朝を迎える。


入院2日目。
朝一で家族から“お泊りセット”を持ってきてもらい今後の話などしていたが、すぐに眠ってしまった。
医師からは抗生物質を投与しながら様子を見て手術をするかどうか決めると言われる。
腕、腹、背中等に痒みを伴う湿疹が出た(上の写真でも確認できる)が、抗生物質の影響とのことで我慢するしかない。


入院3日目。
特に変化なし。退屈で死にそうになる。痛みは患部を直接押さない限りそれほど気にならないほどまでに減少。経過が良いのでおそらく手術の必要はないだろうと言われ、とりあえずほっとする。


入院4日目。
この日の昼から食事が出されたが、ゆるゆるのお粥で不味くてほとんど食べられず、それ以外の汁物とおかずはしっかり全部いただいた。やっぱり相当空腹だった。
夜の検診で、もし退院したければ明日にでも退院していいですよと言われる。痛みはもうほとんど感じられなかったのでそうすることにした。


入院5日目。
退院当日。昨日のうちに午前中の早めに出ることにしていたので朝食は無しにしてもらっていた。
同室の他の患者さんに挨拶をして病室を出る。
5日分の薬と請求書を受け取り自分で車を運転して帰宅。


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入院日数5日。虫垂炎で手術なし。抗生物質による治療で請求額は約6万5千円だった。


自分が加入している保険は2つ。一つは掛け金の安い某共済組合。もう一つは大手生命保険会社のS生命。
それぞれに給付金請求の手続きをしなくちゃならない。共済組合の方に電話すると、すぐに請求用の書類を送ってくれると言う。給付金請求に必要な「診断書(入院証明書)」はS生命に提出する診断書のコピーで構わないとのことだったのでそうさせてもらった。
病院の医師に書いてもらう診断書は実はけっこう高い。今回入院した病院では1通3,150円。これを2通書いてもらうか1通で済ませられるかの違いはデカい。


S生命の方はインターネットで書類を請求してみた。必要事項を打ち込むだけで簡単に手続きは完了。サイトには印鑑証明書も必要書類として記されていたのだが、翌日電話して聞いてみたところ入院給付金の請求では必要ないとのことだった。


共済は電話の翌日。S生命は申し込み4日後にそれぞれ必要書類が届き、すぐにS生命の「入院証明書」を持って病院に行き、医療費の支払いを済ませると共に証明書1通を書いてもらうようお願いしてきた。
証明書は翌日受け取ることができ、病院の売店に直行して共済用にコピーを1枚(10円)取った。


2つ分の書類が揃ったところでポストに投函。あとは保険金(給付金)振り込みの連絡を待つだけとなる。


先に振り込み済みを知らせる封書が届いたのは共済の方。5日遅れてS生命からも届いた。
金額は、入院期間5日で共済組合が1日4,000円で合計2万円。S生命が1日1万円で合計5万円。


医療費プラス診断書の料金で合計約6万8千円。受け取った保険金の総額が7万円だから、実質ほぼトントンだったということになる。


入院中の出来事や気持ちの変化等、他に書きたいことも色々あったけど、全部飛ばして今回お金の話メインで手短かに書いてみた。少しでも誰かの参考になれば幸い。

暖簾の向こう側

今日の「たかじんのそこまで言って委員会」で、警察の犯罪捜査と個人情報の保護に関する議論があって、それを見ていて昔の事を思い出した。



昔、ある地方のビデオレンタル店(全国チェーンではない)で仕事をしていたときの話。

朝一、カウンターに二人組の刑事がやってきて、こう言った。


「市内で婦女暴行事件が起こってその捜査をしている。ついてはおたくのレンタル会員の中で、この2週間のあいだにアダルトビデオを一度でも借りたことのある会員全員分の名簿を提出してほしい。」


それはいくらなんでもちょっとムリじゃないのと思いつつ経営者に話を通したら、すんなりOK。アルバイトの大学生をつかってデータの書き出しをさせることになった。

当時の店にはまだPOSなんてものはなくて、会員管理は全て手書きだったからそれをリストアップして書き写すのは大変な作業だった。バイト一人をその作業専任にして半日以上かかった。


途中そのバイトがちょくちょくこちらに伺いを立てにやってくる。

 「オレ、実は先週ここで1本借りたんですけどやっぱ正直に書かないとだめっすかねー」
 「いいよ、それは書かなくても」
 「友達がけっこう借りてるんですけどそれも抜いちゃっていいすか」
 「うーん……」
 「○○についてはどうしますか」
 「知らん」
 「○○は?」
 「どっちでもいいよ」
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そんな感じで、出来上がった提出用の名簿はとてもアバウトなものとなり、それはそのまま夜になって受け取りに来た刑事に手渡された。


当時の自分にそれほど強いプライバシーや人権に対する保護意識はなかったけれど、それでもいくら犯罪捜査の為とは言えこのような個人情報を警察にそのまま渡すことには大きな抵抗があり、“手抜きの”名簿はそんな自分の気持ちの表れでもあった。


ちなみに当時このビデオレンタル店を経営していた会社には、警察からの要請に対して協力的にならざるを得ない事情も色々とあったらしい。この店舗に関して言えば、夜間、ビデオの返却に来た客の駐車違反を見逃してもらったりもしていたようだ。



いずれにしても、どのような形でいつ誰が「容疑者」として捜査線上にのせられてるか分かったもんじゃないのであり、そのこと自体は避けられなくても、まずはいつでも自分のアリバイが証明できる(証明してもらえる)生活をこそ続けていかなくちゃいけないんだなと今回あらためて強く思った。





*このビデオレンタル店は現在営業しておりません。
(写真は番組からのキャプチャ画像であり、今回のエントリーの内容とは一切関係ありません)

裁判所から候補者名簿記載通知が来たよ。

本当です。でもちょっと何かが違うような。



 ・差出人:検察審査会事務局
 ・件名:検察審査員候補者名簿への記載のお知らせ


「被害者からの申立てなどを基に検察官のした不起訴処分のよしあしについて審査する仕事」で任期は6ヶ月。任期中は審査会議に月1, 2回程度出席し、日当と交通費が支給されるとのこと。

今回の候補者は、もし選ばれた場合、一番早い組が来年の2月から。最も遅い組が同じく来年の11月から検察審査員として会議に参加することになる。


6ヶ月ですよ奥さん。あっちの方じゃなかっただけまだましなのかもしれないけれど、これはもう生活が変わるレベルだなあ。



それにしても紛らわしい。何も今日を選んで似たようなものを送ってこなくてもよかろうに。
最初これを郵便受けから抜き取った家族は、「テレビで見たのと封筒の形が全然違う。詐欺じゃないか」と本気で心配してた。


自分自身「検察審査員」になりたいのかどうかさえ今の時点ではよく分からないので、これから少しずつ調べてみようと思う。


関連ページ:
 ■裁判所 | 11月28日ころ,検察審査員候補者名簿に記載された方に「お知らせ」を発送する予定です。なお,検察審査会を騙った不審な電話・郵便等にご注意ください(2008.11)
 ■裁判所 | 検察審査員・補充員とは


今回送られてきた文書中には、特に「守秘義務」があるとは書かれていなかったので書いてみた。あちらと違ってそういう性質のものではないということなのだろう。

はてブ セカンドシーズン

「自分のブックマーク検索はインクリメンタルサーチが可能」


これは歓迎。はてブコメントは書き捨てという感覚で、その場におけるエントリー主含む他メンバーとの刹那的なやりとりを目的とし、膨大な数のブックマークを蓄積/放置している人にとっても、その使い方を拡張する十分な契機となりうる。


今回のリニューアルを機に、本当に自分にとって役に立つブックマークを再構築しようとすれば、それに伴い自分にとって不要になったはてブを消去/整理しようという欲求が生まれるのは自然であり、そのムーブメントが広くはてブユーザー全体に伝播することになったとしてもそれは不思議なことではない。


ここにユーザー間の「はてブ勝手に消すな問題」が顕在化することになる。


あなたを「お気に入り」に追加して、あなたのブクマコメント込みでエントリーをクリップしているのに、それを独断で消されては困ります。
こんな主張がきわめて自然に罷り通るようになる。


ここに来て再び、そして何度でも浮上する「はてなブックマークは誰のものか」論争。


俺のものに決まってるじゃねーか!


そう言い切れるかどうかでその人のブックマークのあり方、その後の付け方が大きく変わってくることになるだろう。