Faint::Blog

Diaryではない何か。

入院/手術/退院 虫垂炎ふたたび

前回のエントリー後、実はずっと腹部に違和感が残り続けていた。


6月末の朝。
みぞおちに痛み。その痛みが腹全体に広がりその後下腹部右側に下りてきて激痛へと変わり、その時点で虫垂炎再発を確信。今回は昼食をとることなく昼過ぎにこの間退院したばかりの病院に直行。


検温、血圧、採血、レントゲン、エコー。「エコーを見る限り、間違いなく虫垂炎です。」前回お世話になった医師が穏やかな表情で言葉を続ける。「症状が軽いので前回同様、薬で散らすことはできると思います。でもこんなにすぐに再発したということはまた再発する可能性が高いです。私は手術をすすめますがどちらでも構いません。どうしますか?」


どっちでもいいって言われてもなあ……。


5分ほど考える時間を貰い、結局手術を選択した。
そうと決まれば話は早いとばかりに、約1時間半後の手術開始予定時刻が告げられる。
ビビる暇もなくあれよあれよと準備は進む。
前室から手術室へと仰向けでベッドに乗せられ運ばれる途中、病院の廊下の天井の照明が足元から頭上へビュンビュン流れていき、それをぼんやりと見ていた。


救急医療のドラマのワンシーンのように、寝ているシーツの端を医師ら4人で「せーのっ」の掛け声とともに抱えられ手術用のベッドに乗せ替えられた。寝返りをうつだけでも落ちそうな狭さに、手術用のベッドってこんなに狭いんだと妙に感心する。


体を横向きにさせられ麻酔の注射を背中に打たれる。針を突き刺す瞬間はそれほどでもなかったが、薬液注入時の痛みに体がよじれた。


時間の経過に伴い医師により盲腸近辺のあちこちをつねられて麻酔の効き具合をチェックされる。
5〜10分ぐらいたった頃、バチンという音とともに頭上の照明が太陽のように輝きオペ開始が宣言され、最初のメスが腹に入れられた(気がした)。


局部麻酔の為、途中まで医師と会話をしていたが後半意識を失う。気が付いたときは丁度病室にベッドが到着したときだった。


手術は無事終了。「手術のこと、あんまり覚えてないでしょ」と医師が横たわる私を見下ろしながらにこっと笑った。


結局退院は手術から3日後だった。経過も良好で今は普通に食事もできるし風呂にも入れる。抜糸は来週の予定。


自分なりに得た教訓は、盲腸は散らさずにさっさと取れ!
でもこの教訓は自分にはもう意味のない教訓なのでした。