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Diaryではない何か。

裏に書いてある注意書き

一般的に不要と思われる注意書きは、それを必要とする一部の人たちに向けて書かれていると言われます。

お惣菜についていたタレですが、「よく振って中身を出しきってお使いください」という注意書きは必要でしょうか。中身を出しきるかどうかはお客が決めることだと思うのです。
まきこみ計画 :: 不要と思われる注意書き
http://www.cozymax.org/moblog/1149934912.htm

まったくその通りな訳で、こんなおせっかいなことをわざわざ書いてもらわなくても使うかどうかも含め自分で決めますよと言いたくなります。


ならば何故わざわざ書くのか。それは、この注意書きが「もっとも厳しいお客様」に向けたメッセージであるからだと思います。


惣菜その他の食品に付いているタレ・調味油などは、パッケージ内で成分が分離している場合があり、開ける前によく振ってから使わないと部分的に味の濃さに偏りが出ることがあります。

更に、オマケのように付いている小さなパックなのでその量が十分ではないことも多く、最後まで押し出して使い切るようにしないと十分な味の濃さを得られない場合もあります。


そういう訳で、こんな常識的なことであっても、『よく振ること』と『中身を出しきること』の2点を説明しなかったという理由で、それがクレームに発展する可能性が全くないとは言えません。


早い話が危機管理の為に必要な一種の手続きのようなものであるということです。別の言い方をすれば「魔除け」みたいなもの。


んなアホな、という人の方が圧倒的に多いと思いますが、そこは“世の中”ですから、「厳しいお客様」対策としてそこまで考慮する必要も場合によってはやっぱりあるんじゃないでしょうか。