追われる感覚 - Faint::Blog

毎日はてなアンテナとRSSを利用してたくさんのエントリーを読む。
そこにある大量の情報を読み、消費しながら漠然と感じていた言いようのない“焦燥感”の訳。

分かってはいた。分かっちゃいるけどやめられない、情報を追うというより追いかけられているこの感覚。
はてなの場合は特に、関連した情報同士の繋がりが見えやすく、それらを一つひとつ辿ろうとすると時間がいくらあっても足りなくなる。

はてなをうろうろしていると、入ってくる情報量がとても多くなる。それはそれでいいのだけれど、入ってくる情報の閲覧ではなく、自分が欲しい情報を閲覧するために検索する、という行為が妙に少なくなっていくように思う。

まず目の前の情報を消化することに意識が向いてしまい、読みすすめる中で生まれた「異論」「共感」「疑問」などを自分の中で整理することや、またそれらをきっかけとして考えを深めていくという“作業”がどんどん後回しになっていくという感覚。

情報整理は思考のテクニックであり、訓練によって上達も可能だ。でも自分のキャパをはるかに超える情報の処理には自ずと限界がある。

そんな訳で、自分にとって負担にすらなってしまった情報量を減らす為、数ヶ月前から意識してアンテナとRSSの総登録数を減らすようにしている。おそらくピーク時の半分以下にはもうなっているはずだ。

新しいことを考えたりその考えを深める為には新しい情報（刺激）が不可欠なのに、その量を減らさないと考える時間さえとれないというのは、なんとも皮肉なことだなぁと思う今日この頃なのだ。